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第75期 日本人駐在員が体験!「上海コロナワクチン接種レポート」

所属分類: 時事関係 更新日:2021.07.26

執筆者:利墨(上海)商务信息咨询有限公司  逢坂 興昌

日本でもワクチン接種が徐々に進んできていると思いますが、中国では早くから接種が進んでおり、外国籍でも2021年3月末ごろからコロナワクチンの接種が開始されております。中国の国家衛生健康委員会のデータでは、2021年7月4日現在13億回の接種が完了していると報告がされています。

私も先日2回目のワクチン接種を終えましたので、実際に受けた体験談として情報共有をしていきたいと思います。

※注意事項※

  1. 2021年7月現在の情報です。時期や地域、人によっても対応が異なる点があるので、あくまで一つの参考情報としてご確認いただければと思います。
  2. こちらの体験レポートはワクチン接種を推奨しているわけではございません。ワクチン接種を行う際は、リスクを十分に理解したうえで、ご自身のご判断で行っていただきますようお願いいたします。

中国のワクチン

現在中国政府に承認されている中国製ワクチンは5種類あり、種類によって接種の回数が異なります。私が接種したのは北京生物(シノファーム)で、2回接種が必要なワクチンでした。接種会場によっては、ワクチンの種類を選択できる場合があるので、事前にどの種類のワクチンを接種するかを決めておいたほうが良いです。なお、ワクチンの種類を選択できない場合もあります。※私は選択できませんでした。

中国製ワクチンの種類

  1. 北京生物(シノファーム):不活化ワクチン(2回接種型)
  2. 武漢生物(シノファーム):不活化ワクチン(2回接種型)
  3. 北京科興中維(シノバック・バイオテック):不活化ワクチン(2回接種型)
  4. 康希諾(カンシノ・バイオロジクス):ウイルスベクターワクチン(1回接種型)
  5. 安徽智飛竜科馬:遺伝子組み換え新型コロナウイルスワクチン(3回接種型)

参照:中华人民共和国国家卫生健康委员会

北京生物(シノファーム)のワクチン(筆者撮影)

コロナワクチン体験談

ここからは実際にワクチン接種の予約から接種までの流れをご紹介致します。

意外と簡単!?予約の流れ

外国籍の人はワクチン接種をするためには、基本的には事前予約が必要です。上海では比較的予約が取りやすいですが、予約が取りづらい地域もあるようなので、接種したい場合は早めの予約状況の確認が必要です。2回接種が必要なワクチンの場合は、1回目の接種から2回目の接種完了まで約1か月必要のため、余裕をもって行動することが大切です。

また、外国籍の人が接種できる場所は、中国人よりも限られておりますのでご注意ください。

予約の流れ

  1. < >・QRコードスキャン ・「健康云」QRコードをスキャン(筆者はWechatからスキャン)

参照:上海市卫生健康委员会

  1. < >・「在沪外籍人士登纪」をクリック(本サイトは中国語と英語のみ)

  1. < > 同意書にチェック 記載事項
  2. ・ワクチンの種類の説明
  3. ・接種してはいけない人:発熱中、妊娠中、神経系疾患持っている人など
  4. ・接種後の注意事項 など
  1. < > 個人情報登録
  2. ・氏名、パスポート番号、生年月日、会社住所、社会保険の加入有無、緊急連絡先など入力
  3. ・パスポートと居留許可書の写真を添付
  4. ※緊急連絡先を記載が必要なので、自社の中国スタッフなどの情報を事前に確認が必要です。

  1. < > 予約
  2. ・1回目のワクチン接種の機関(場所)、予約日時を選択
  1. < > 予約完了メール
  2. ・予約完了後、登録した携帯電話番号宛にショートメールで通知

接種当日の流れ

コロナワクチンは複数種類がありますが、選べないところが多いと聞いています。選択できる機関もあるようなので、念のため事前に調べておくことがお勧めです。

ワクチン接種当日はパスポートとマスク、接種料100元が必要ですので、事前にご準備ください。※中国で社会保険料を支払っていない場合は、ワクチン接種に1回100元が発生します。

ワクチン接種前の注意事項としては、ワクチン接種後24時間入浴は避けるようにと記載があるので、事前に入浴しておくことがお勧めです。また、接種前に食事をしてから接種することが望ましいようです。

接種当日の流れ

  1. < > 受付
  2. ・予約日時に施設の「疫苗登记」で受付

  1. < > 同意書のサインとチェック
  2. ・名前、生年月日、パスポート番号の記載と署名
  3. ・注意事項をチェック
  4. ※同意書の説明書きは日本語で記載あり(地域によって異なる)

  1. < > 支払い
  2. ・支払い列に並ぶ
  3. ・パスポート提示
  4. ・電話番号の確認有
  5. ・100元(現金、alipay、Wechatpay可)支払い後、領収書受け取り

  1. < > ワクチン接種
  2. ・予約時に登録した予約バーコードを提示
  3. ・サインした同意書を提出
  4. ・何回目の接種か伝える
  5. ・ワクチン接種自体は数分
  6. ・接種後、注意事項を説明

ワクチン接種状況(筆者の接種時)

  1. < > 待機
  2. ・観察区に向かい、30分待機

  1. < > 帰宅
  2. ・異常がなければ、その後帰宅
  3. ・水分を多くとり、激しい運動を避ける
  4. ・帰宅後は24時間お酒を控え、入浴は避ける
  5. ・1週間は海鮮・辛い食べ物などの刺激物は控える

ワクチン接種するとプレゼントがもらえる?

2021年5月~6月にかけて、中国人向けの臨時ワクチン接種場所が増えています。オフィスビルや、住宅区域の小区、商業施設の中など、病院でない場所でも予約なしで気軽に受けられる体制が取られています。また、接種するとヨーグルトや豆、栄養ドリンクなどのプレゼントがもらえる施設もあり、ワクチン接種の比率を上げる政府の姿勢が見受けられます。また、政府の人がオフィスに来て社内の接種率を確認された企業もいるようです。

弊社のビルでもビル内のワクチン接種率を記載(筆者撮影)

日本人でも予約なしで受けられる場所も?

外国籍の人は、基本的に事前予約が必要なのですが、上海では予約なしでも接種できる場所が一部あります。私は2回目の接種を予約なしで行いました。基本流れは施設で接種するときと同じですが、異なる点は下記です。

通常と異なる点

  • ・事前予約なしでも接種可能
  • ・比較的人は少なめ
  • ・個人情報のWeb登録を現場でも再度入力
  • ・支払いが電子決済のみ
  • ・プレゼントがある場合がある(※私は黄豆をもらいました)

副反応が出ないか?と心配しておりましたが、私は今のところ問題がありません。私が聞いた中では、2~3日身体がだるかったという方がいますが、少数派で現在は無事回復していると聞いています。しかし不安はあると思いますので、注意事項確認し、体調管理を心掛けることが大事です。

ワクチン接種によって、隔離がなくなることは現在ではないようですが、自由な往来ができるようになれる日まで、体調管理に気を付けて乗り切りましょう。

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※ この情報の著作権は、執筆者にあります。

※ この情報の全部または一部の引用・転載・転送はご遠慮ください。

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